9月 03 2008年

リアルタイム出産支援レポート 総括 ― 出産、ついにその瞬間

[ 投稿時刻 ] 23:10 | [ 投稿者 ] ひょっとこ 

■午後 4 時半頃
分娩室に入った おたふく。徐々に強まる陣痛の痛みに顔をゆがめながら、必死に呼吸で痛みを逃していました。横で看護師さんは出産の瞬間に必要な機材等を忙しなく準備していました。そして、陣痛の度に看護師さんが指示する「鼻から吸って、口からしっかり吐く!!」という呼吸方法を、少しオーバーに真似ている 旦那。どうしても「吐く」のが短くなりがちな おたふく に向かって、「もっと吐いて!!」と言いながら、敢えて「ふー」という声を発して息を吐いていたけれど、その声が おたふく の耳に達していたのかは分かりません。とにかく、おたふく も必死。旦那も必死でした。

■午後 5 時頃
おたふく ママが実家から駆け付けました。出産に立ち会うということは聞いていなかったので、少し驚いたけれど(遅れて おたふく パパも来るということで、もっと驚いたけれど)、これが自分の冷静さを取り戻すことに繋がったように思います。側に立っていても、出産が近づいてきているのが分かるぐらいに切迫してきて、看護師さんも先生を呼びに行き、もう一人別の見習い先生も一緒にやって来ました。更に現場は慌ただしさを増してきました。

この時間帯、旦那は運命の瞬間を撮影するため、おたふく の右斜め 45 度、高さ 約 170cm、被写体までの距離は 1.5m 少々といったところにビデオカメラをセットして、斜め上から自動で撮影する設定を行っていました。そして、午後 5 時 40 分ごろから撮影を始めました。

「重量挙げのように力を入れて!!」という先生の指示で、顔を赤めて力を入れる おたふく。

う~~~~~~~っ!! はぁっ…

という声がもれ、先生も「すごい力だね。何かスポーツやってた?」と おたふく に聞いていましたが、聞こえていなかったのかもしれません。。。旦那が代わりに答えておきました。

旦那は おたふく の額や首筋の汗を拭いてあげつつ、状況を見守っていました。

旦那は無力です…

リラックスさせようと、

6 時までに生んだら、晩ご飯食べれるぞ!!

と言ったら、

そんなんどうでもエェわ!!

と返されました。聞こえとるんやないか…

■午後 5 時 45 分頃
おたふく はより気張りやすい体勢に変わり、ベッドの下の方に移動して、足を台にかけました。

■午後 5 時 50 分
さらに看護師さんが一人増え、一旦外に出ていた先生も戻ってきて、「えらい早いねぇ… まだかかると思ってたのに」とのこと。

■午後 5 時 55 分
陣痛が来たときに、看護師さんが「はっ、はっ、はっ」という呼吸で後は大丈夫、と おたふく に指示しました。旦那ももちろんリピートです。枕元で

はっ、はっ、はっ…

と言う一同。先生は「あんまり気張らないでね」と、看護師さんは「もう何もしなくて良いよ、楽に、楽にね」と。

■午後 5 時 56 分
旦那の目からも

赤ちゃんが見えました!!

そのことを おたふく に伝えるとすぐに、赤ちゃんの泣き声が!!

■午後 5 時 57 分(ビデオ時間)
ついに

誕生!!

生まれたての赤ちゃんが、先生の手から おたふく のお腹の上に置かれました。赤ちゃんは看護師さんに鼻の中の吸引等をされ、そして

旦那さんの手でへその緒を切られました♪

初めて触れる赤ちゃんは、羊水から出たてだったので、まだニュルニュル感があって、何とも不思議な肌触りでした。

その後、2 ~ 3 分ほど、おたふく のお腹の上にいた赤ちゃんは号泣しながら、看護師さんの手で赤ちゃん用の体重計へ。旦那も呼ばれて、体重の確認と記念撮影をしました。体重は 2842g。元気な女の子でした。

なお、出産後の おたふく は、相変わらず

大股開き

の状態で、先生に出産後の処置をされておりました。何やら聞いていると、先生は見習い先生に対して、「気張りすぎたから、ここが裂けてるでしょう。この上を縫ってね…」と、自分の処置手順を解説。完全に晒し者状態の おたふく。つまりは、視姦されていた次第です…

■午後 6 時 50 分頃
出産直後から「Happy Birthday to You♪」の歌が延々とリピートされている分娩室内で、旦那と おたふく パパ & ママで赤ちゃんを抱きながら、術後の処理が終わるのを待っておりました。やっと終わったとのことで、赤ちゃんを再び おたふく の元へ。そして、おたふく パパ & ママは帰られました。

肌と肌を触れ合わすカンガルーケアかと思いきや、母子共に布地を身につけたままの状態で、赤ちゃんは母親の胸元へ。出産後 1 時間、赤ちゃんは 何も口にしていなかったので、お母さんのおっぱいを試し飲み。このとき、初めて母親の素肌に触れました。誰に習ったわけでもなく、おたふく のおっぱいを一心不乱に吸っていました。か、かわいい…♪

その後、赤ちゃんは看護師さんの手で新生児室にある保育ベッドへ。なーんか、小学生の頃にファミコンに熱中しているのに、母親に「勉強しなさい!!」と突然コンセントを抜かれた時のような気分。えー、もぅ終わりなん!? (T_T) みたいな… というわけで、我々は窓越しにバイバイをして、個室へ。

2008 年 9 月 3 日(水)、大安吉日
間違いなく一生記憶に残る一日です。

本当に、長いようで短い一日でした。
確かに、ここ数日は、自分が出産するわけでもないのに、何故か気が張り詰めていて、精神的にも肉体的にも疲れていたような気がします。でも、今はなんだか心地良い疲れのようにも感じます。

今日、第一子となる女の子が生まれました。体重 2842g、身長 48.5cm、胸囲 30.7cm、頭囲 32.4cm。本当に小さくて折れそう… 初めて抱いた我が子は、片腕で抱ける大きさ、重さでした。でも、その存在の大きさと重たさは見た目以上に ずっしり としていて、改めて親になった喜びと責任を感じました。もちろん、この先は楽しいことばかりじゃなく、苦しいことも多いと思いますが、今日の気持ちをいつまでも持ち続け、正面から育児に取り組んでいきます。

思い返せば、今年初めに おたふく の妊娠が分かり、その時点から自分として、旦那として育児に対して積極的に関わる姿勢を養おうと決意し、自分の出来ることを形にし、将来、子供が物心ついたときに伝えることができるものを… と、考えた結果、ブログでの情報発信に行き着きました。

まだ生まれてもいないのに、敢えて子育てブログというタイトルのブログを開設したのは、胎児のうちから子育ては始まっているという認識を強く持ちたかったからです。ブログを更新していく過程で、自分たちの日常を書き記す場合にも、また、それ以外の場合にも、妊娠・出産・育児に関する情報を収集し、知識として蓄えることができました。また、このブログを偶然見に来ていただいた方と、ネットを通してコミュニケーションを図ることができた(り、コメントいただけたりした)のは、大きな財産にもなりました(出産に臨み、色々励ましていただいたり、体験を教えていただいたりしたのは、非常に参考になりましたし、本当に有り難かったです)。

これまでもそうであったように、これからも様々な情報に左右されると思います。一般的には○○らしいが、うちの子は△△だ、ネットには××と書いてあるけど… 等、本当に色々な情報に迷い、戸惑うことも多いでしょう。その情報洪水の中で、自分たちが必要としている情報を取捨選択する目を今後も養っていく必要があるのだと感じています。

これからが本当の意味での育児ブログのスタートかもしれません。

今後とも、ひょっとこ と おたふく、それに我が家のベビちゃん(ハンドルネーム未定)を宜しくお願いいたします。

お詫び

無事に娘を出産した おたふく は、9 月 8 日(月)まで入院します。その間、本人の携帯からのブログ更新は可能ですが、皆さんからのコメント等へのレスは出来ません。申し訳ありませんが、本人からの返答は退院後に実家に戻り、育児が軌道に乗り始めて本人の気持ちに余裕が生まれるまでお待ちください。

宜しくお願いいたします。

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