6月 11 2010年

幼い日常をやせ細らせませんよ

[ 投稿時刻 ] 23:33 | [ 投稿者 ] ひょっとこ 

通勤電車の中で読んでいた新聞のコラムに、子育てへの示唆に富む話が載っていました。サイトの URL は時限性のようなので、以下に全文転載します。


亡くなった多田富雄さんが読売新聞に連載していた「落葉隻語」は、ライバル紙ながら楽しみだった。今度一冊にまとまったのを読み(青土社刊)、また色々と教わった。近ごろの日本人の「過剰な無菌志向」を案じて、こう書いている。

「子供がたまに発熱したり下痢したりするのは、黴菌(ばいきん)との戦い方を習得しているからである。…成長の時期にここで戦い方を学習しないと、雑菌に対する抵抗力が弱くなり、逆にアレルギーを起こしやすい体質になる」と。そして「免疫学者の私が言うのだ。信じていい」

しかし、無菌志向はますます高じているようだ。たとえば子の遊ぶ砂場も、砂には抗菌加工をし、抗菌用の備長炭を敷いたのが人気だと小紙の記事にあった。ショッピングセンターの有料施設だが、犬猫のふんもなく安心なのだという。

東京の声欄では高校生がそれを嘆いていた。「過剰に気にすると、鳥のふんも不潔と気になるだろう」という、その感覚に一票を投じたい。生きとし生けるもの、「汚さ」なしに命をつなぐことはできないのだから。

ある元大学教授は小紙に、「そのうち犬や猫にも触れなくなってしまうのではないか」と感想を寄せていた。加えて「危ない」やら「騒がしい」やらで近年、遊ぶ場所はとみにインドア化していると聞く。幼い日常がやせ細ってはいないか心配になる。

五感を働かせてのびのび遊ぶ経験は将来、親が思う以上に生きる力を生むそうだ。過保護で芽を摘むことなかれ。多田さんの一節を、子育て全般への貴重な教訓と読む。

転載元 : 朝日新聞 天声人語 2010年6月11日付


近畿地方は、明日までは好天に恵まれますが、日曜日以降は雨模様。いよいよ梅雨入りかという状況ですので、明日は ポニョ を公園に連れ出して、目一杯遊ぶぞー!! と、このコラムを読んで、気持ちを高ぶらせた ひょっとこ でした。

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